3.20.2007

Polyvalent ≠ Tecnician

AFC・アジアチャンピオンズリーグの浦和vsシドニーFCを後半だけ観戦。

2点ビハインドを追いつき引き分けに持ち込んだという結果 は、アウェイの浦和にとってはよかったんだろうが、それはもうダイナミックさとは無縁な試合展開で、欧州のCLで行われている試合とは彼我の差を感じた。 一般に日本人(サッカープレイヤー)の特性とされているクイックネスやアジリティというものについては、例によってまったくそれを感じることが出来なかっ た。ほんとうにそんな特性、あるんかな・・・。少なくともボールを持った時にはそれは発揮されないことと、スピードとは似て非なるものを指していることは 明確だ。ついでに言えば、山田と坪井は過大評価されているような気がしたと言えよう。

さて、久しぶりに日本サッカーを見たので、来る24日に行われるペルーとの親善試合にのぞむサッカーA代表のことが気になり、先日発表されたメンバーを見てみた。ふむふむ、今回招集されたのは以下の18人ですか・・・。

GK:
川口能活(磐田)
川島永嗣(川崎)
西川周作(大分)
DF:
中澤佑ニ(横浜FM)
坪井慶介(浦和)
田中マルクス闘莉王(浦和)
阿部勇樹(浦和)
MF:
橋本英郎(G大阪)
羽生直剛(千葉)
加地亮(G大阪)
二川孝広(G大阪)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
鈴木啓太(浦和)
駒野友一(広島)
藤本淳吾(清水)
中村俊輔(セルティック/スコットランド)
FW:
高原直泰(フランクフルト/ドイツ)


あの・・・DF少なくない?FWはスシボンバー(←蔑称)一人ですか?

超驚いて夕食に食べた鰈の煮付けをモドしかけたボクであったが、後日追加招集されるとの一文を見つけて一安心。そりゃそうでしょうよ。びっくりしたなぁ、もう。

し かしそれにしてもこのMF陣の多さはどうだ。10人。加地&駒野は4バックのDFとしてカウントするにしても8人だ。阿部を本来のポジション(ボランチ) でカウントすれば9人。先日の浦和の試合を見てると、闘莉王もMF(攻撃的CB?)にカウントしたくなるので、やっぱり10人だ。

歪(いびつ)だなぁ。諸般の理由で日本は中盤の選手層が厚く「ボールを扱う能力」というポイントで選考した場合MF登録が多くなることは理解できるが、しかし彼らの能力は、オシムの言ういわゆる「ポリバレント」であることとはイコールではないように思うんですが。

(優れた)DFとして欠かせない能力や、(優れた)FWとして求められるテクニックというものは必ずあると思うし、それはボール扱いの巧さとはリンクしていないのでは?いや、巧いにこしたことはないが、それをゲームの中で効果的に使えるかが問われる訳で。

やっ ぱり「キャプテン翼」の影響なんかな。翼君も三杉君も基本的に攻撃的MFだし、中学生まではCFで一人頑張っていた日向君も、その後ゲームメイクに参加し たりするようになったことを「成長」とか言われて。そういう価値観を是とするボクらや少し下の世代が現在Jリーグで活躍してて、巧い奴はほとんどMFなも んだから、小さな子供達もMFをやりたがるという。

だからサッカー協会がやらなくてはならないことは、もしかするとスゲぇ格好良くてナイスな人格者であるCFが話の中心であるコミックを全面的バックアップの元で制作することかもしれない。それがひいてはFW人口の底上げになるのではなかろーか。Jリーグ100年構想。

ちなみにDFは、FWから体が強くて賢い子供達を選んでコンバートさせればよい。FWがどう動くか体で理解できているし、スピードもあるから。プジョル@バルセロナも元はFWの選手だし。乱暴?

そんなことを思った春分の日でした。

 

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