8.31.2007

夏の終わりは突然来る。

プエルタ。スペインのプロフットボールリーグ、リーガエスパニューラ1部のセビージャ(セビリア)所属。先頃スペイン代表にも収集され初キャップを数えた才能あるDF。

ようやく始まったリーガの今シーズン(07-08シーズン)。開幕戦の週末はちょうど合宿だったので、録画した「セビージャ vs ヘタフェ」は火曜日の深夜に観戦した。

昨シーズン、台風の目として優勝争いに絡んだファンデ・ラモス監督率いるセビージャは、序盤PKで先制されつつも、FWカヌーテ(恥骨炎)とファビアーノ(ヤンキー)を軸に新戦力ケイタ(マリ代表)の活躍もあって、ラウドルップ新監督(現役時代すごく好きだった)のヘタフェを追いつめていく。双方とも開幕戦らしい気合いの入ったプレーの応酬で、球際は若干荒れ気味なゲーム展開ではあったが、プレミアなみのスピードとリーガらしいパスワークが楽しい、いいゲームだった。

そんな中、前半途中にセビージャのSBプエルタがボールの全くないところで倒れた。直前、自陣エンドラインを割ったボールを見送りながら膝に手をついていたのが見えたので「開幕戦だしまだ体がフィットしてないのかな」と思った矢先の出来事。

「あれ?」と思う間もなくGKが激しく叫んですごい勢いでチームメイトが駆け寄る。すぐに出てきたドクターは倒れたプエルタの口に手を入れたりしてる。VTRではあまりよく見えなかったが、確実に意識を失ってたいたように見えたので、おそらく気道を確保してたんだろう。
数秒後、意識が戻ったらしく起き上がるプエルタ。ドクターはベンチに向かって続行不可&選手交代の合図。とりあえず起ち上がりドクターの方を借りてベンチへと戻るプエルタ。会場もほっと安堵の拍手だったが、WOWOW解説者の北澤は「大丈夫かな・・・」と心配な声。

とりあえず試合は続行され、ますます荒れ模様になったゲームはセビージャが逆転勝利。途中、プエルタはそのまま病院に急行したというニュースがあったので、「そういえばこれ録画だったな」と思いSportsNaviサイトでチェックすると「プエルタ、容態回復」という見出しが見えたので一安心して就寝した。

それがまさか、翌日(水曜日)の昼「プエルタ死去」というニュースを目にすることになるとは・・・。


アントニオ・プエルタ、実はあの開幕戦まで名前は知ってたがまったく意識したことのないプレイヤーだった。でも新しいシーズン開幕戦という特別なゲームだったからか、純粋に面白いゲームだったからか、自然と奮闘するプエルタを意識するようになっていた。そんな矢先の悲劇。それは(喩えがよくないとは思うが)まるで空港で出会って二言三言会話して別れた人の飛行機が落ちたようなショックで、しばらく呆然と画面を見つめてしまった。

小澤氏の記事(プエルタの死去、悲しみに暮れるスペイン)などを読むにつけ、そしてスペイン国内のメディアの消沈ぶりや、YouTube上にUPされたプエルタを偲ぶ数多くの映像を目にするにつけ、やりきれない気持ちになる。22歳。まだまだこれからなのに。

13年前、親友の一人が同じ時期に目の前で亡くなったことが思い出されて、もの悲しい今日この頃。
 
 
今日の夜にはヨメが中国出張から帰国。早く帰ってコーイ。