7.30.2007

自宅に鉄板が欲しい。

浅草の鉄板焼「とみい」。先週末久しぶりに訪問し、改めて自宅に鉄板が欲しいと思った。

高級有名店で修行したマスター(独身)が13年前にオープンしたこのお店、鉄板を備えたテーブルが3つのこぢんまりとした店内は、しかしマスター(独身)の細かな目配りと手入れで、使い込まれた感と同時に清潔感があり、とても居心地がいい。でも醍醐味はやはり調理&料理。圧倒的な肉の美味さである。

想像を絶する量のニンニク(休日前でなければ厳しい)と食す、超厚切り&レアなステーキの味は言うまでもないが、ボクのおすすめはハンバーグだ。
つなぎを一切つかわない牛挽肉100%の肉玉が鉄板の上で絶妙な焼色を与えられて目の前に。箸で割ると余熱でほんのり暖かいだけのレアな赤肉の間から豊富な肉汁が溢れ出る。これにタマリ醤油を少し垂らして口の中に運べば自然と笑みが。そして目を上げるとボクを得意気に眺めるマスター(独身)が。何度食べてもこの味はGood。目の前で調理された出来たてを食べる贅沢はたまらんですよ。

そして今回はもう一つ発見が。それは「牛薄切り」。この美味さも圧巻だった。

注文すると、まず通常のステーキ肉と同じデカいロース肉のブロックが出現。マスター(独身)によって薄く(5mmくらい)スライスされた肉は、そのまま無造作につかまれて鉄板の(ステーキやハンバーグを調理する真ん中ではなく)端へ。そこは手で触れるくらいの部分で焼き上がったステーキなどを保温しながら食べる場所なんだけど、そこでそのまま5分ほど待つ。

・・・とその肉が前にやってくる。え?もう食べていいの?だって「焼けて」ないし色もピンク・・・このおろしポン酢につけて?なるほど、じゃあ・・・・WOW!そしてAHA!なんたること!美味い!そして柔らかい!でもって絶妙に暖かい!素晴らしい!それはもう正泰苑の上ロースをあぶって食べる行為を超えた体験であったと言えよう。そして次回訪れた際にはハンバーグとならんで牛薄切りも忘れてはならじ、と思ったのであった。

〆のガーリックライス&赤出汁味噌汁も大変美味しかった。これ以外にもエビを各人一尾、蚫をひとつ、フィレステーキを二人前、ビール&ワイン適量、デザート1品ずついただいたが、会計はオトナ4人で30000円強。もちろん通常の夕食よりは値段は張るが、内容を考えればかなりコストパフォーマンスは高いと言えよう。

それにしても、なんであんなに美味いんだろうか。やっぱり目の前で調理してくれるからか。肉はもちろん海老なんか、それはもう見事な腕前だからなあ。目で耳で鼻で、そして舌で味わえるってことだ。
そのナイフ捌きたるや、見よう見まねで覚えて自宅で自ら(文字通り)腕を奮いたいと思わせる魔力がある。マジックを観て覚えたくなるのと似ているかも。

でもあのニンニクは自宅では厳しいな。しょうがない、浅草に通おう。

[参考] ドリューによる同店に関するエントリ
 

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