2007年第4Q(9-12月)に読んだ書籍で一番のお気に入りはこれになりそう。
「キッチン・コンフィデンシャル」(新潮社)
著者であるアンソニー・ボーディン(Anthony Bourdain)は、NYの有名レストランの総料理長(Executive Chef)でかつ本書を含むベストセラーを記した作家だが、ボクが彼を最初に知ったのはDiscovery CHANNELの「アンソニー世界を喰らう(Anthony Bourdain: No Reservations)」という番組(その時はスペインのトレドで恐ろしく美味そうなピンチョスを頬張って酒をかっ喰らってるのを見てグルメな旅行家&エッセイストくらいに思っていた)。
とにかくこの本、料理(食べること&つくること)が好きで、しかも厨房(あるいはその近辺)で働いたことがある人間にとっては、文句なしに面白い。
著者がなぜ料理人を目指し、どのようにその世界に入り込み、いかにして転落し這い上がったかという破天荒かつ完全ノンフィクションなストーリーで、もちろん美味そうな料理も出てはくるが、主役は紛れもなく著者を含む様々な料理人達。キッチンの絶対専制君主として君臨するシェフと、想像を超えるヒエラルキーの中で時に蹂躙され時にクーデターを起こす個性豊かなコック達のほとんどは、絶対一緒には働きたくないし友人にもしたくない種類の人間にも関わらず、とても魅力的だ。
馴染みのない人間にとっては信じがたいエピソードだらけのように思えるだろうが、ボク自身、学生時代にホテル内の高級フランス料理店で軍隊のような厨房を垣間見た経験から(ボクはバーテンダーだったので直接シゴキは受けてない)、この本で語られていることの多くは世界中のキッチンで繰り広げられていることに近いと断言できる(さすがに日本だとドラッグや不法移民などに関するエピソードはあてはまらないと思うけど)。
本の装幀もいい。個人的には新しい文庫版よりもペーパーバッグ風に作られた新書版をオススメする。スペースぎりぎりに印字された文字(読みにくいというヒトも多いかもしれないが)とざらついた紙の感触、そして野中邦子氏の翻訳が内容にとてもフィットしていてジョリーグッド。鞄に放り込んでおいても気にならない重さなので、常に持ち歩きたいくらいだ。
ところでこの本を読むにあたって、読前/読後には是非、映画「ディナーラッシュ」をオススメしたい(できれば読む前がいいかも)。本に描かれている情景をより鮮明にイメージできると思う。
映画の内容は、NYのトライベッカにある有名イタリアンレストランの1日(1晩?)を描いたドラマで、ストーリー自体もどんでん返しがあって楽しめることはもちろん、繁昌店の厨房と料理人の世界、それこそ「キッチン・コンフィデンシャル」な部分をセンスの良い映像と音楽(サントラがないのが残念!)で楽しめる佳作。実際、本を下敷きに作られている部分も多いそうだ。
ちなみに劇中のレストランは実在していて、舞台となったセット、もといお店で同じくイタリアンを楽しむことも出来る(以前NY滞在中に訪問してきた)。そんなところも含め、ボクの好きな映画の一つ。
余談だが、以前読んですごく感銘を受けた「行動主義~レム・コールハースドキュメント~」も、ファナティックな職人(建築家だけど)を扱った本で装幀が黄色だった(「キッチン・コンフィデンシャル」は本の小口&天地が黄色)。ボク自身がそうした(自分にない)狂信的なまでの職人気質に憧れているということも理由かもしれないが、装幀における関連性はいかに。
11.30.2007
| [+/-] |
火曜日には魚を頼むな?「キッチン・コンフィデンシャル」 |
11.05.2007
| [+/-] |
[メモ] 週末観たドラマ&映画。 |
週末、なんだか心も体もぐったりしてしまいほとんど外出せず。録り溜めたドラマ&映画を見た。
●クリミナル・マインド(1st-#14)「死刑へのカウントダウン」★★★★☆
なんとも切ない、やりきれない話。でもとてもいいエピソードだった。ギデオンの人間味、暖かさが存分に味わえる。彼が降板するのは残念だ。それにしても母親役の役者が巧い。アメリカの俳優の層は本当に厚い。昨日までモデルやってた若いのばかりが出ているドラマがチープに見えるのは、予算のせいばかりではないと確信する。
●「イルマーレ」★★★☆☆
2006年アメリカ。韓国映画のリメイクということは後で知った。キアヌとS.ブロックが「スピード」以来初共演の映画というくらいの予備知識で観たが、これが予想外によかった。ひどい悪人がいないからかも(「24」を見終わったあとだから?そういえばシーズンVでテロリストの妻をやっていたS.アグダシュルーが出てたけどいい人だった)。そして湖畔の家に住みたくなった。
●「ジャー・ヘッド」★★☆☆☆
「ドニー・ダーコ」以来、J.ギレンホールが好きなのだが、どうもメジャーになりすぎた感があって観る機会を失っていた作品。まあ1回観ればいいという感じではある。ドキュメンタリー風フィクションというやつか。あれが現実に忠実なのか、デフォルメしているのかはわからないが、案外、湾岸戦争で志願/徴兵された若者ってあんな感じなのかもしれない。戦闘経験のある/なしや、その程度によらず、「戦争という状態」に置かれたことが人間に与える影響は大きいのだな、と感じた。それにしても後述の「ア・フュー・グッド・メン」と同じ海兵隊とは思えない。
●「16ブロック」★★☆☆☆
B.ウィリス主演のサスペンス・アクション。限られた時間内に相棒(囚人かつ証人)を連れて目的地(16ブロック先の裁判所)に辿り着くというシチュエーションは、ボクの好きな「ミッドナイト・ラン」を思い出させるが、もちろん似て非なるシリアスな内容・・・のはずが、相棒役がずーっと喋ってるので、三流のコミカル映画に。せっかくテーマはいいのに台無しな感がある。それにしても、どうして映画にはああいう(ずーと喋りまくる)黒人が出てくるんだろう?ほんとにいるのかな。
●「ア・フュー・グッド・メン」★★★★★
もう10回は観ているのではないか。観るたびにいろんな発見(トムが初めて出るシーンで彼のキャリアが類推されるアイテムがある、ERのカーター先生が出ている、とか)があって、もちろんストーリーも法廷モノとして出色の出来。俳優人も、J.ニコルソンは恐いし、K.サザーランドはもっと恐い。D.ムーアも「情熱はあるがイタい女性士官」を巧く(?)演じている。そして何よりトム。この映画のトムは軽薄さと魅力が同居する若者を巧く演じており、当たり役だと思う。
ところで監督はR.ライナー。同じく好きな映画の一つ「When Hally met Sally...」の監督でもあるし、この人とは比較的相性が良さそうだ(そういえば「Stand by Me」も)。いずれの映画にも、紅葉した広葉樹の葉が散る住宅街/公園の歩道があって、そのシーンが好きなのかも知れない。
●「ボーン・アイデンティティ」★★★★★
これは日曜洋画劇場で。いわずとしれたジミーちゃんドル箱スター出世作。そして文句なしに面白い。はやく「ボーン・アルティメイタム」観たい(それが映画会社の策略なんだろうけど)。
それにしてもヒロインのF.ポテンテ、気に入ってたのになあ。低予算で作成した第一作で使ったものの、第二作制作にあたってエイドリアン化を恐れたということか・・・残念。
ちなみにこの映画も観返すといろんなシーンで細かい演技があって面白い(どうして鳥を打ったのか、なぜクルマの窓にガムテープ貼ったのか、etc...)。
・・・ということで、映画三昧の週末。心は回復したが、上記の他に「バルサvsアルメリア」を観たので、頭は疲れた週末であったと言えよう。そして小さなソファで観ていたので腰も疲れた。
はやく引っ越してデカいソファでのんびり観たいものだ。
9.10.2007
| [+/-] |
NEON→talby→MesiaSkin。 |
行動録その2。飲み疲れた日曜日くらいしっかり寝てればいいものを仕事がない日はスッキリ目覚めるボク。
7時半起床。終わったばかりのEURO2008予選「イタリアvsフランス」と「スペインvsアイスランド」を観戦(観戦記録は別記)。
正午、起きてきたヨメと録り溜めたビデオをいくつか消化。
「ザ・ユニット」第10話でモリーが騙されたのにはビックリした。Annさんのブログに彼女について否定的なコメントを書いたのがいけなかったのかしらん。ごめんなさい。なんとか解決されますように。
続けて「クリミナル・マインド」。今回はまあまあ。実際このドラマ、第一シーズンだからか、登場人物のキャラがたってなくて(いや、むしろ無理矢理たてようとして少々ウザイ。特にIT担当のガルシア)まだそこまでのめり込めないでいる。毎回テーマ(今回は誘拐)について、いろんな統計データが披露されるのは楽しいんだけど。しばらく辛抱だな。
ところでエル・グリーナウェイ役の吹き替えをしている山像かおりさんのブログを発見。姉貴と同い年か。ERのルイス先生が有名だがERが声優初挑戦だったとは初耳。
観賞後はそろそろ買い替えたいソファで「DHBR8月号 製品開発力のプロフェッショナル」を読む。「海爾:現場主義の経営」は、17年で売上を1万7千倍にした海爾グループCEO張瑞敏へのインタビュー記事。リーダーシップとは何か、国籍やMBAの有無に関係ないその本質を読むことができる貴重な内容だった。「ブルーオージャン戦略の方法論」もなかなか面白かった。その流れでlogpaperの新アイテム投入についてメモをまとめていたら眠くなってきたので(笑)しばし昼寝。
16時~目が覚めて外出。タムラマで首、腰、右手の治療。今月末には久しぶりにフットサルの大会もあるので、腰は少しでも回復させておかねば。
17時、クルマで独り、有楽町のBicカメラへ。iPod touchはより大容量の機種が出てから検討することに決めてEXILIMケータイの購入をするつもりで携帯電話売り場に挑む。
しかし実機を前に、そのあまりに一般的すぎる造型と指紋が目立つ表面加工に対して(まだtalbyが壊れたわけでもないのに)1万円を超える出費をすることに二の足を踏んでしまい、最終的にはなぜか「MediaSkin」へ機種変更。talbyやその前に使ってたNEON(ヒンジがぶっ壊れた)と違って、キーは押しにくいしすぐ汚れそうだが、さすが速度は速い。それにauのポイントとBicカメラのポイントを使って(現金支払いナシで)変更できたのでヨシとしよう。気持ちのいいデザインだし。しばらく使用したらレビューしてみたいと思う。
帰宅後はヨメと、いつもの炭水化物を摂らない週末型の夕食。脂ののった秋サンマに豚しゃぶサラダと生ハム(普通のやつ)、そして冬瓜の味噌汁。全部美味也。
締めに録画した「ROME」を観て(クレオパトラがそんなに綺麗じゃない)就寝。
携帯を新しくした以外は特にこれという成果もない割に忙しく疲れた1日だった。皆、こんなもんなのかな。来週は連休(仕事が滞りなければ)。まだ取ってない夏休みも含め、秋の予定を考えておかねば。
9.05.2007
| [+/-] |
社長として断固なすべき仕事。 |
ビジネス書房の「乱読/積読 助長的ミニ書評」で堀内さんが紹介されていた「社長として断固なすべき6つの仕事」。
確かに高い!(10290円!)しかし見出しにある「6つの仕事」には同感。
- ・絶対赤字を出さない経営
- ・成長するために新たな収益源を創り出す仕事
- ・社長と社員の心をひとつに合わせる仕事
- ・社員の努力が実るような賃金決定
- ・利益目標を確実に達成させる部門別収益管理
- ・経営の長期展望と将来進むべき方向を決める仕事
社長として断固なすべき6つの仕事 - *ListFreak
うむ。
> # 社長と社員の心をひとつに合わせる仕事
> # 社員の努力が実るような賃金決定
特にこの二点は、成長途中のベンチャー、人数が少なく人員が欠けることの経営に与える影響が多い中小企業には必要なことだと思った次第。
8.20.2007
| [+/-] |
読書:「1ポンドの悲しみ」「こんな僕でも社長になれた」 |
金曜日、猛暑にオフィスの空調設備が壊れ、そんな時に限ってスーツ着用日だったボクは山積した仕事も相まって打ち合わせ中機嫌が悪くなってしまった。大人げないと反省。それにしてもオリックス・ファシリティーズになってからビル管理がよくないなあ。三井不動産ビルマネジメントに戻してくれないものか。
そんな猛暑と各種もやもやで消沈した週末、軽い本を久しぶりにいくつか読んだ。
ひとつは石田衣良の「1ポンドの悲しみ」。30代の男女を主人公にした短編集でヨメがふむふむと頷きながら読んでいたのを借りた。なるほど、オトナの恋を描いたものでありながら(表題作の性的な描写などは30代ならでは?)どこか青春を感じるすっきりとした読後感のある作品ばかりでよかった。いつも通り気障ににならないギリギリのところの素直な台詞が上手い、このヒトは。
個人的にいいなと思ったところは「デートは本屋で」(このタイトルもいい)という話の終盤にある登場人物のやりとり。
「わたし、高生さんと話したいことがいっぱいあるみたいな気がする」
高生はほとんど目を閉じそうに目を細めて笑った。
「どうせ、これまで読んだ本の話しなんでしょ」
千晶は少女のように舌の先をのぞかせた。
「うん、そうだけど、それが一番わかるんだよ。あなたがどういう人で、なにが好きか。心の底でどんなふうに生きたいと思っているか」
千晶は窓のむこうを見ている高生にいいたかった。これほどたくさんの本が書かれているのは、そのせいなのだ。本はひとつひとつがちいさな鏡で、読む人の心の底を映し出す力がある。
かの佳作「ハイ・フィデリティ」では、主人公の音楽オタク達の「どういう人間であるかより、何が好きなのかの方が大切」という極端な価値基準が批判の対象となっていたが、個人的には「何がどうして好きなのか」はある人間と近しくなれるか、なりたいかの判断材料としてとても重要なものだと思う。別に同じものを好きでなくてもいいし、嫌いなものを好きでも構わない。どうして好きなのか、がわかれば。
そして「本」は、その判断のジャンルにおいて、かなり身近でありながら実はかなり奥深いものかもしれない(音楽や映画に比べて)。千晶(石田衣良)の言う「本はひとつひとつがちいさな鏡で、読む人の心の底を映し出す力がある」というのは真実だろう。
次に読んだのが、遅ればせながらやっと入手した「こんな僕でも社長になれた」(家入一真、ワニブックス)。
仕事でもおつきあいのあるPaperboy&co.社の社長による自叙伝だが、予想外によかった。いわゆる76世代の成功者と言われる同年代のITベンチャー社長の半生というと、かえってシニカルな反応をしてしまいがちだが、経営論的なものは一切出てこないし、登場人物が交わす福岡弁への親近感からか案外すんなり読めたので、その他の有名社長よりもかなり共感できる部分が多かったと言えよう。
どんな人にだって、どこかにきっと、何も恐れることなくハッピーに暮らせる場所があるはずだ。前に進まなくたって、逃げたって、生きてさえいれば、きっといつか、そんな場所にたどり着く。逃げることは、決して悪いことじゃない。
こうした言葉はとらえようによっては「前向きではない」「弱い」という印象を持たれるし「結果(成果)が出たから言えること」という意見も確かにあるだろう。
でも最近、世の中全体に昔ほど余裕がなくなっていると確実に感じるし、強いヒトにはますますつらい弱者に優しくない気がする。人間関係における言葉遣いも、ボクが子供のときよりキツイと思うし、こんなに鬱病のヒトが多いのは「逃げる場所を探す時間」も「探せる雰囲気」もないからじゃないか。
身動きが取れないことに絶望的になって、自ら命を絶ってしまうくらいなら、誰も追ってこないところまで、全力で逃げればいい。
週末も小田原で無理心中と思われる事件があったが、父親も中学生の息子を手にかけるくらいなら逃げればよかったのにと思う。でも、もしかしたら・・・「誰も追ってこない場所」を知らなかったんじゃないだろうか。
改めて思った。家族、故郷、心落ち着ける場所・・・常日頃、そうしたものの存在を無意識だけど感じていられるようにしておかなくては。本を読み、人と話し、映画で笑い、共に酒に酔う。仕事ももちろんだが、そうした人間的つながりを30代、大事にしたい。
来週は恒例の合宿。これもまた友人との繋がりを保つ大切な時間。楽しみだ。
7.26.2007
| [+/-] |
思わぬところでネーミングのヒントが。 |
昨日訪問したエスカフラーチェLLC。当初予定していた時刻を大幅に遅れて新オフィスにお邪魔したが、代表のオオヒダさんとpurprinことヤマダさんは暖かく迎えてくれた(ように思えた)ことに感謝。
ボクからlogpaperを含む近況報告をした後、現在8月中の運用開始を目指して鋭意開発中の新サービスをちら見させていただいたが、期待を裏切らずサクサクとした動作で、ネット的でありながら暖かみのある出木杉英才なサービスと言えた。logpaperで企画中のアレとくっつけるとギークなヒトでなくてもCarpファンになるくらいの可能性を感じさせるココロミも思いついたりして、ぜひ進めたいと思った次第。
それはそうと、お二人が「MASHUPEDIA」(マッシュペディア:API/マッシュアップのポータルサイト)のインタビューに応じていらっしゃったのを拝見していたら、"マウスでチラ見「HeartRails Glance」"というツールのページでスゴイ発見が。
HeartRails Glanceは、リンクの箇所にマウスを持っていくと、リンク先の内容が吹き出しのように表示される。HeartRailsでは、これを「チラ見」 ウィンドウと呼んでいる。
使い方は簡単。HTMLに次のようなスクリプトを埋め込むだけだ。(以下略)
このツールそのものは「Snap」と同じで目新しいものではないが、ボクが注目したのは同ツールを開発している会社。
株式会社ハートレイルズ (英文社名: HeartRails Inc.)
これを思いっきり「ハートレイノルズ」と誤読し、なんていい社名なんだと痺れたことを告白したい。
そう、てっきりあの名優、バート・レイノルズ(Burt Reynolds)へのオマージュ(死んでないけど)だと思ったのだ。
ロシア芸術アカデミーの選ぶ20世紀の名作ベスト100にランクインする(嘘1)、ボクも大好きな映画「キャノンボール」。レオーネ&スタリオンで爆走するJ.チェンが注目を集めがちだが(嘘2)、真の主役は同じくシリーズに連続出演しているバート・レイノルズ。そんな彼へのリスペクトが詰まった素敵な社名だと勘違いしたボクであった。
なんたる早合点。でもこんな素敵な社名(ハートレイノルズ:Heart Reynolds Inc.)が、登録されてなさそうだということがわかったのは大きな収穫。設立するLLCの名称候補として有力である。
ハートレイルズ社にには、この場を借りて謝るとともにありがとうを贈りたい。
7.22.2007
| [+/-] |
ODESSA-FILE |
映画「オデッサ・ファイル」を鑑賞。
1974年のイギリス映画作品だがF.フォーサイスの原作の力か、R.ニーム監督の手腕か、色褪せた印象は全くない。もちろん原作の迫力には及ぶべくもないのだが、呪われた過去に対する当時(ケネディ暗殺前後)の西ドイツ国民の反応などはそれなりに描けていると思った。
それにしても主演のジョン・ボイトが若い。193cmのすらりとした体躯をいかしてなかなかの伊達男ぶりを発揮しており、クラッシックなPコートが似合う。驚いたのは娘に(が)そっくりなこと!最近ではその娘(A.ジョリー)との不仲というか一方的に嫌われているパパとしてのイメージが強く、映画でも脇役として性格俳優ぶりを発揮しているが、70年代は主演を張ってたんだな。出世作「真夜中のカウボーイカーボーイ」を観たくなった。
ところでこの映画では、他のフォーサイス作品同様、クールなクルマがいくつか登場する。定番のDSやJaguar XKとかはもちろん、AUTOUNIONのパトカーもいい味を出している。わからなかったのが、偽造身分証屋から逃亡する際に使ったスポーツカー。Eタイプっぽかったけど、一回り小さいようにも見えて、色が白だったので最初コスモスポーツかと思ったくらい。わかるヒトいたら(ドリューさんとか)教えてください。
今度「オデッサ・ファイル」をベースにした佳作「マラソンマン」も観なくては(予告編に「24」で国防長官を演じたヒトが出てた)。
6.28.2007
| [+/-] |
ダイ・ハードよんてんぜろ。 |
先週末、新サービスの発表会を無事終了。一定の成果を出せたか、真価はこれからの活動にかかっている。社長の言うとおり「あくまでも始まり」ということで。
とは言え、25日の本番開始を前に一段落ついたので、土曜日は久しぶりに完全オフ。散らかり放題の部屋の片づけとリーガの最終節のおさらい、溜まっていたNumberの注目記事再読計画実施など盛りだくさんで日中を過ごした後、夜は映画に。
考えてみると映画館で映画を観るのは正月以来かも。何を観るか夫婦で相談したが、「300」と「ダイ・ハード4.0」を天秤にかけた結果(ボクの「ザ・シューター 極大射程」はあっさり却下された)、後者を観に行くことに。
おもろかった。第3作目は中弛み感丸出しだったが、最新作は良い意味でマクレーンが枯れていてgood.味方のはずの分からず屋と争う、という不毛な場面はなくして、ひたすらアクションに徹したのは正解と言えよう。
個人的にはFBIのボウマン役の俳優(C.カーティス)がリケルメに、テロリスト役のT.オリファントがモウリーニョに見えた。モウリーニョはやっぱりハンサムなんだな。それにしても、MI:3にも出てたMaggie Q、彼女ってば美人。好みと言えよう。
ハッカー役のジャスティンなんとかは、はまり役。アップルのCMに出てたからか、すごく自然な感じがした。日本だと誰が演るんだ?ラーメンズじゃなあ・・・。劇団ひとり?
5.12.2007
| [+/-] |
BGVは波乗りなフットボーラー。 |
最近リビングで本を読みながらテレビで流しているのはこれ。地上波には悲しくなるくらい見るべき番組がなくて(たいていそうだけど)、衛星も然りというとき、ボーッと流してる。● STEP INTO LIQUID
DVD 2005年 アメリカ (trailer)
懐かしい 「エンドレスデイナ・サマー」の監督ブルース・ブラウンの息子ディナ・ブラウンによる、いわゆるサーフィン映画。それほどサーフィン経験もなくサーファー文化への特別な憧れもない(時間があって楽しめるならやりたいとは思うが今のところ優先順位は高くない)ボクがどうしてこんなDVDを持っているのか。
それはAMEXのCMのせいだと言えよう。あのCMで7~8秒目にしたL.ハミルトンのサーフシーンに度肝を抜かれたからだ。あれはまさしくアスリート。登山家やエクストリームスキーヤーに近いマインドセットだな。ボクよりは断然サーフ経験のあるヨメに言わせれば「人間ではないと思います」とのこと。そう思うよ、俺も。
※ちなみにあのCM(国内バージョン)では音楽も良かった。Los Lobosの"Mas Y Mas"。(以前のブログでも触れた記憶が)
他のサーフシーンも映像はキレイだし、音楽もgood。サーファーでなくとも、サーファーに憧れていなくとも必見の映像だ。なぜだか元気が出る。
--
L.Hamilton on AMEX CF (USA Version)
"My life kicks to me the edge."というセリフがイカす。
--
5.01.2007
| [+/-] |
Who will fix you? |
ここ数日お気に入りの一曲。
Coldplayの「Fix You」。クリスが落ち込んでいる妻のために書いたという詩(こちらを参照)は、シンプルで暖かい。とてもいいね。グウィネスも嬉しかろう。そういえば映画「ハイ・フィデリティ」で主人公たちが「ミュージシャン(の女性)と結婚したい!」と夢を語っていたな。同感だ。
そしてこの曲、プロモーションビデオもスゴくいい。後半の盛り上がり、道端での静かなシーンから、数万人が詰めかけたライブ会場でのパフォーマンスシーンに切り替わるまでの疾走感は鳥肌が立つ(ちなみにこの曲、たいていのライブで最後に演られる曲だそうだ。OASISの「Champagne Supernova」といいエンドを飾る曲は名曲が多い)。とにかくiTunesを持っているヒトにはオススメの300円だと思う。
ということで・・・Apple Store銀座で観たこのPVに刺激を受けたのか、物欲リストに常にあがっていたビデオiPodをついに購入!30Gのブラック(Apple純正整備品の購入も考えたが白しかなかったので断念)27000円也。ポチッと。いや、お店だからシャキーン、と(カードで)。
でもスーツ2着とシャツも買ったし、靴も修理する。GW前半でちょっと散財しちゃったなぁ。いちおうヨメには国際電話で「iPod買うけんね!」と宣言だけしておいたけど・・・帰国が怖い。
そんな新しいiPodだが、前からの希望であるフットボールを録画して持ち歩くために iLuvを手に入れたい(ボクのiBook G4は速度が遅く、何よりHDがパンパンなのでダイレクトエンコードできることが必須)。バッテリーに難のある古いiPodはクルマ用に。FM方式は限界があるのでMMS接続キットforAudiを手に入れてMMSに直接つなげられるように改造しようっと。
とりあえず新しいiPod、その名も"cyberoptic_black"に「Fix You」を転送して楽しもうかな。ミュージシャンではないヨメが帰国するまで。
4.27.2007
| [+/-] |
プロ野球の人間ドラマに酔う。 |
久しぶりに野球関連の書籍を読んだ。「マネーボール」以来かもしれない。「マネーボール」はビジネス書的側面が強かったが、今回は昨年開催されたWBCの裏側に密着したルポタージュで、選手達の素顔に迫ったその内容はプロ野球ものとしては稀に見る佳作だった。
タイトルは「屈辱と歓喜と真実と―“報道されなかった”王ジャパン121日間の舞台裏」(石田雄太著)。本の中では、国の代表として世界と戦う機会を得たはずの選手達にあった温度差や、コーチングとは無縁の振る舞いを繰り返す鈍感なコーチ陣、そして大会の主催者であるMLBの杜撰な運営、NPBの求心力のなさなどが浮き彫りにされる。
それはあたかもドイツワールドカップにおけるA代表の内部崩壊を思わるが、しかしイチローや谷繁や宮本(彼らがいなかったらいったいどうなっていたのだろうか)を中心にまとまっていく選手達とそれを束ねる王監督のリーダーシップは、ヒデやツネ様、そしてジーコのそれとは違う結束力と勝利という結果をもたらす。
優勝に至るまでの過程を幾人かの選手にスポットを当てながら、現場にいた人間の確かな筆致で描く本書は非常に面白く「敗因と」とは一線を画す出来と言えよう。
個人的には黒田のエピソードにはホロリと来た。
投球数制限が設けられたWBC変則ルールにあって、第二先発という難しい役どころをまかされる予定だった彼はしかし、怪我のため合宿中に離脱。本戦には出られなかった。しかし投手陣の陰の柱として果たした役割、日の丸を背負って投げることの意味を背中で見せたその存在感は大きかったらしい。
そんな彼が不本意ながらチームを離れることになった際、カープのチームメイトである新井に残した言葉。
「WBCが終わってカープに戻ったら、お前の経験した野球を皆に伝えてくれ。それは必ずおまえの、そしてチームメイトの糧になる。それがお前の役目だぞ」
泣ける。黒田よ。読むよ。いますぐお前の記事@Numberを読むよ。
とにかくこの本、プロ野球ファンならずともおすすめの一冊。
4.26.2007
| [+/-] |
誰がために黒田は。 |
今週のNumberは「野球魂」。ここ最近はサッカーに押されてめっきり特集回数の減っていたプロ野球だが、松坂効果か、春以降、サッカーとタメを張る回数だ。
表紙を見てヨメ(ライオンズ友の会会員)は一言、「いまや最下位のチームが表紙・・・まぁ唯一フォトジェニックだからなぁ」と。まぁ良いではないか。日ハムも広島もここから上昇していくのだよ。
広島と言えば。
今号の特集で黒田投手のルポが掲載されている。タイトルはズバリ「黒田博樹~誰がためにカープを~」だ。
うーむ。「誰がために」ですよ。鐘が鳴ったり、サイボーグ009だったりするあれですよ。わかりますか?わかってくださいよ。
でもなんだかもったいなくて、まだこのルポは読んでなかったりする。週末が楽しみだ。
それにしても思う。読みたい本/記事がある生活って何て素敵なんだろう。好奇心万歳。
4.09.2007
| [+/-] |
take a person for another |
ヴィゴ・モーテンセンとヴィンセント・ギャロが混ざる。
"ヴィ"がついてるってだけで、違うヒトだということはもちろんわかっているんだけど、つい昨日も「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見ていて主役をヴィンセント・ギャロと言いそうになった。
他にもM.ブロデリックとR.ダウニーJr.(どっちも小さくてコメディもできる)、エド・ハリスとG.シニーズ(性格俳優で悪役もできるアポロ13仲間)とか。
3.30.2007
| [+/-] |
Drive with Odyssey |
海外ミステリ/エスピオナージュ、SFが主な主戦場なボクの日常読書だが、最近日本人作家率が上がっている。
先日新橋で先輩と飲んだ際、遅ればせながら重松清の「疾走」を読んだ、という話をしたら、先輩曰く「流星ワゴン」がおすすめだ、とのこと。
以前、Shoくんからもその書名は何度か聞いていたので、この機会に重松清を色々読んでみようと思い、慶應大学でのシンポジウムの帰路、田町の書店で購入。一気に読み切ってしまった。
人生に悩み・疲れた30代後半の主人公。その心の描写や言葉がとてもリアルで、同い年の父親と出会い時間を過ごすという突拍子のない舞台設定も気にならない。そして父親の台詞が、ボクが生まれ育った岡山の言葉であることもあって、物語にかなり入り込めた。
だから、先輩の予測通り、地下鉄で少し、泣いた。
人生やり直しはできないが、選択は出来る。大切にできるものを作る、守ることはなにものにも代え難い。
3.29.2007
| [+/-] |
Champane English |
フランス人の英語シャワーを浴びて、そろそろ英語学習を再開しようかと思いKojiさんがレビューを書かれていた「ゴーンテキスト ビジネスの教科書」をポチッと。
ビジネス書としては中身の濃いものではなさそうだが、付属のCDに社内/外でのスピーチに加え、会議の模様も収録されている点に興味を持った。ビジネスの現場で使える、母国語でないヒトならではの簡潔な言い回しを覚えるにはいいかもしれない。
Champane English(こういう言い回しがあるのかは知らないが、サッカーには"Champane Football"という表現がある)に慣れたら、ESSECのLaxury MBAにでも行こうかな。