3.30.2007

Drive with Odyssey

海外ミステリ/エスピオナージュ、SFが主な主戦場なボクの日常読書だが、最近日本人作家率が上がっている。

先日新橋で先輩と飲んだ際、遅ればせながら重松清の「
疾走」を読んだ、という話をしたら、先輩曰く「流星ワゴン」がおすすめだ、とのこと。

以前、Shoくんからもその書名は何度か聞いていたので、この機会に重松清を色々読んでみようと思い、慶應大学でのシンポジウムの帰路、田町の書店で購入。一気に読み切ってしまった。

人生に悩み・疲れた30代後半の主人公。その心の描写や言葉がとてもリアルで、同い年の父親と出会い時間を過ごすという突拍子のない舞台設定も気にならない。そして父親の台詞が、ボクが生まれ育った岡山の言葉であることもあって、物語にかなり入り込めた。

だから、先輩の予測通り、地下鉄で少し、泣いた。

人生やり直しはできないが、選択は出来る。大切にできるものを作る、守ることはなにものにも代え難い。


 

comments:

cyberoptic さんのコメント...
12:02 午後
 

その後「小さき者へ」も購入。「家族」と「父親」を問う全六篇、とのこと。子供のいないボクは何を想うのだろう。